終の棲家を失わない地域シェア〜世代間の問題をクリアにする隠居ベーション

今週のお題「おじいちゃん&おばあちゃん、ありがとう」

祖父は戦死しているので、写真でしか見たことがない。
子どものころにひいじいさんがいて、ひいばあさんがいた。

このひいじいさんの若い頃の写真の顔と私の顔が妙に似ている。
散財をした、女遊びが激しかった、など、

 そ ん な と こ ろ も 似 て い る 

晩年は仲睦まじくしていたひいばあさんがなくなった途端にボケた。
当時はボケ老人、という言葉さえなく、外に働きに出ていたばあさんの代わりに、
母が面倒をみていた。

小学校低学年だったが、この世話は大変だったのがわかるほどだ。

先ごろ、三回忌を終えた祖母の晩年は寝たきりで、家族総出で介護をした。
7年。
自宅介護を選択した。
祖母にとっては幸せな最後だったと思う。

母もすでに高齢者だが、まあまあ元気だ。

三つ子の魂で老人問題や実際の介護経験もあると、
地域の問題や高齢化社会特有の問題に、行政は追いついていないのがはっきりわかる。
即物主義的なマンション建築が周囲に多いのもあいまって、

「このままだと明らかにヤバイだろ」

と感じるようになった。

地元もそうだが、映画等の関係でロケハンをする機会がある。
東京23区では、スーパードーナツ化現象が来つつある。
新しく出来たマンションは常に「空室アリ」を掲げているのに、
マンションはどんどんできる。
現在の家賃だと、8割は埋まっていないとローンが払えない。
不動産と建築業も、結果共倒れしていく状況になっていく。


全国平均、家賃にさける金額は3万円をもうすぐ切る。
とても都会に住める状況ではない。

数の上でも若年層は少なく、子どもも増えない。
高齢者は平均して裕福ではないし、今後は年金もあてにならない。
主婦が働く、といっても大胆には動けないし、
これから定年をむかえる方々への企業年金も、
国債を買っていた場合、破綻しているので実質すでにない。
そうでなくても、積み立てた資金でなんとか持ちこたえている中小企業などは多い。

東京の大学に行くにも上京できない。
夢をかなえるにも拠点が持てない。
団塊の世代の高齢者は、趣味がもてないと嘆いているし、
非正規労働者やこれからの起業家の非婚率は80%に届く。
孤独に暮らす高齢者、友人がいないひとり暮らしの勤続者、
自由恋愛では結婚できない人たちなどなど、

全世代が嘆きの中にいる。

さらに、地主の相続税の問題がある。
金銭で払えなければ物納することになる。

終の棲家のピンチは少し先だが、その前に地域コミュニティが壊れる。

地主の相続人たちは地域に居づらくなることもある。
土地代は毎月払えていても、買い上げるほどの資本はない。
マンションを建てるから出て行け、といわれたら従わざるを得ない。

これらについては、解決策も含め、
こちらのブログで提案をしている。


地域の穏やかな生活を維持しつつ、収益を確保する提案
http://sozoku-sos.seesaa.net/article/290145368.html

一人暮らしの高齢者の家をシェアするという考えだ。
安く下宿できるし、孤独死などを回避するのにも役立つ。
今後、急増必至のデイケアセンターを併設してもいい。

地域の歴史の伝承や、親から学べなかった料理や裁縫、
生活の知恵などもシェアしていけるだろう。

夢をかなえたい人
学生
一戸建てを立てたい夫婦
一人暮らしの孤独に耐えられない人
ペットの問題なども
シェア化、コミュニティの創出で多くがクリアになる。


ビジネスとしての視点でも、
地域に住まい、娯楽、仕事を集中させる例が増えてきていることから、
図体の割りにはつきの収入の少ないマンションより、
リフォームなどを施したり新築しなおすことがあっても
シェアハウスや下宿アパート系のほうが多目的に使える。


他のブログ記事からの引用

今日の利益を得て、明日倒産、破産する事業。
家賃に出せる金額が平均3万円を切る時代。
若年層が減っている。子どもが増えない。
夢が追えない。結婚できない。
孤独に耐えられない。

10万円のものを100売って5%
10万円のものを10売って50%

売り切れない100と、確実にさばける10ならどっちを選ぶ?
さらに、どっちが管理が楽?
さらに、100のほうは一つの使い方だけ、
10のほうは多目的に使える。

地域に長く住んできた高齢者を最後に近い時間、
そこから引き剥がす行為は、個人的な感情としても、
ビジネス的な視点でも、大きくマイナスだと思う。

貧困層が固定化したとき、
地域の歴史や景観が失われたベッドタウンから治安は悪化し、スラム化を始める。
地域に愛着がない者が多ければ、治安や景観を守ろうと誰がするだろうか。

すでにクスリの売買も、こうした街で起こり始めている。
テレビでも伝えるほど顕著になってきている。

情報や知識ではなく、肌で、夜道が前より暗くなった、怖くなった人は多いと思う。


地域活性化について、別ブログより引用

高齢者が多く、元気な地域は、なかなか新しい試みがしにくい。

多くの温泉街がこれで消滅していった。

有名観光地も同じような理由で絶滅寸前。

年長者(80歳以上)を覆すだけのパッションが若者(60代・30代)に足りない。
これもPR不足。

PRは公的に関係性を築くためのもの。

「新しいことやりたい!」

ってのはわかる。
やればなにか変わるかもしれない。

元気に押さえつけてくる高齢者も地域のためになることを待ち望んでる。
ダメになっていってるのがわからないわけじゃない。

でも、OKを出せない理由がある。

長年の勘だ。

ふざけるな、と言わずにもう少し読み進めてくれ。

地域に長く住んで、自分たちにも若い頃があって、いろいろやってきているのが高齢者。
どういう風に観光地が変わってきたか、よく知っている。
その中で、

「考えだけが立派」
なのか
「本当に実行力・団結力・持続力があるか」
なんてのは、感覚でわかる。
長年の勘とは、そういうものだ。

経験の浅い者は「カビが生えたから捨てよう」になるが、
経験のある者は「なんでカビが生えるんだ?」と感覚に引っ掛けることができる。

これは技術者や製造業者でも同じ。

長年の勘でなければ、引っ掛かりを見つけられないのだ。

つまり、「もっと地域をダメにするかもしれない」という老婆心をひっくり返すにはPRが必要なのだ。
(PRを正しく理解していないと違和感があると思うが、これが正しい使い方)

根回しといってもいいか。


と書いた。

長くそこに在る、というのは、それだけで価値があるのだ。


私は曽祖父母、祖母を見てきた。

企画家という視点も確かにあるが、

44年住んできた街が疲れているように感じることがある。

何人かずつ、あるいは一人でガラスだまの中に入って暮らしているような感覚を覚えこともある。

見えているし接しているが、強く踏み込むとガラスが割れてお互いが傷つく、


血のつながらない他人との暮らしは、
様々な問題も抱えていると思う。

しかし、低収入高支出時代には、他人と接して暮らしていかざるを得ないのではないか。

高齢者になにかあったとき、
今後増えるだろう孤独死や餓死、
介護疲れ、
これらを防ぐことが出来、


若者が夢を追えるのなら、
若い夫婦が不安なく子どもを産めるのなら、




そんな慎ましやかでも確実な未来を
最期の時に、終の棲家で感じてもらえたら、


それはなによりの孝行だろう、


私はそう、考えている。






渡辺英輔
企画家。軍師。
飲食販売業、中小企業への指導助言を数多く行う。
大病を患った後はアドバイスメインの業務となっている。
メジャー映画から地下アイドルまでのプロデュースに関わる。
脚本家、作詞家。
裁判員経験がある。制度凍結派。そのため取材執筆の依頼は多い。

平日夜は喫茶柊のマスター。
中1の時、おはスタの前身番組
「おはようスタジオ」にてメジャーデビューしている。


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