企業は、「今は舌も出したくない」という。
いろいろやってるえいすけです。
今回は、フランクに、先になにをやればいいのか、って話しをしていくね。
就職難、転職難というが、全体的に見るとエントリー数は減少傾向にある。
また、就職希望者の質の低下に悩んでの相談がけっこうな数来る。
就職の面接やタレントのオーディションを、いろいろ手伝ったり立ちあったりしているので、かなり幅広い視点で「ダメな子」を見てきていることになる。
「勝ち組思考」というか、ダイレクトに主張をしてくるというか、
「あー、狭い世界で育ったなー」
という子がどの現場でも増えた。
あなたの未来予想図はわかったが、今はいったいなにが出来るのかな?
過去はわかった、未来の希望も、まあ、無礼なところは置いておいて聞いといてやろう。
問題は、今のあなたが見えないことだ。
ニュアンスが伝わるかどうかは無視して言うと、もっと「凡人」を企業もエンタメも欲しがってるんだよね。
別にフルアーマーダブルぜータガンダムみたいな子ばっかり欲しいわけじゃないの。
主役がいっぱいいても、企業も芸能界もそんなにたくさんストーリーは作れない。
凡人っていうのは、一般消費者でもある。
楽しみや悩みに多くの共通項があるので、これはなかなか重宝される。
人間関係の上でもある程度謙虚だし、言葉遣いなんかも気にしてたりする。
わからないことをわからないと言えたり、天才の真似をしたりしない。
一番性質が悪いのが、「天才肌の凡人」で、たいした知識も経験もスキルもないのに、自分が正しいと思い込んで、やり方を変えない。
ドラマの現場での例を出そう。
2時間サスペンスみたいな単発モノで、視聴対象が40歳以上〜高齢者まで。
観光振興の目的もあって、わかりやすさが求められている内容。
こういう場合の演出は、表情、言葉遣い、しぐさまでかなり丁寧、というか、記号化、テンプレート化されている。
若い人が観ると突っ込みを入れやすい構成になっているが、お目当てのアイドルやちょっと懐かしめのタレントなどが端役で出ていればなんとなく最後まで「ふんふん」と観られるバランスで作られている。
ここではベテラン俳優たちも、「わかっている」ので、若干オーバーな演技、地域の名前を言うときははっきりと、など、とも「この人、こんなに下手だったっけ」という演技をする。
プロデューサーサイドから見ると、「時間を無駄にしない、演出意図に沿ったすばらしい役者だ」と目を細めるものだ。
時間を無駄にしない=予算内におさまる、なので(笑)
※元々低予算なんですよ…
さて、ここで、エキストラでもセリフ付の役者の卵さんが何人か登場する。
その役者にとっては「ハレの舞台」である。
わずかなセリフでも「脚本の意図を読み取って、自分なりに演じよう」とか考える。
まあ、まず、考えるな!としか言いようがない。
あわよくば、ここでいいところをみせて、スタッフに認められよう、なんて考えたりする。
本当にタイトなスケジュールなので余計なことをしないでほしいんだが、する。
で、現場はタレントスクールでも幼稚園でもないので、そんな注意もせずに、段取り組んでどんどん撮っていく。
いざ、編集になったときに、「こいつの演技だけ浮いてる」ってことに気付く。
現場でエキストラのためにテイクを重ねるなんてことはないので後でわかることが多い。
もう、台無し。
俺の現場では2度と使わない、となっていることを、本人は知らないわけ。
誰も教えないからね。
映像では、どの演出イメージにも対応できるのがいい役者。
演劇も本来そうなんだけど、なんだか小規模になればなるほどこまっしゃくれた自論を振りかざす輩が多くて、演出や脚本は本当に困っている。
まったく同じことが会社の中でも起こっている。
挙句に「教わらなかった」とかいう。
教えないよそんなこと。
給料もらってその上なんで、社内教育以外のことをしなきゃいけないのか。
私は、相談を求められると、大体「解雇だ!」って言える環境を作れば?
と言います。
いらないのに雇っている理由がないんだけど、辞めさせにくい状況になっているので、それを改善しちゃう。
これだけで何百万円も損失が防げる。
対外的なミスでも起こされた日には、億の損失を出すかもしれない。
内側のリスクを減らしておけば、その分、社内は明るくなる。
説明は省くけど、「解雇だ!」って言えるリーダーは信頼されるんですよ。
とにかく、どの業界も「舌も出したくない」というほどピンチになっている。
最大の原因は、日本特有の病で、なんでも「決定」が遅いこと。
これはすなわち、リスク回避病で、責任を取る人がいないの。
不況のせいで経営が悪化しているところは、業務を見てみると本当は少ない。
やるべきことを先延ばしにしたり、たくさんのお金に換えられる部分をわかっていながら放置していたりする。
つまりは、自分のせい。
今の企業の責任者は、ほとんどがサラリーマン社長。
これは、アイドルや歌手をクリエイターがプロデュースしている状況によく似ている。
目先の成果を出さなければいけない、という考えが強く、中長期的な展望をするのが苦手。
中長期的な展望は、過去、未来をつらぬくものなので、イメージだけではダメで、淡々とした作業を含むプロセス、つまり、今出来ることの積み重ねを社員やアイドルに示せなくてはいけない。
未来を語るんではなく、今、なにをすればいいか、を語れなくては、勝てない。最先端にはなれない。
こんなことは本田さんやジョブスやザッカーバーグのストーリーを読んでもわかるし、ソフトバンクやセブンイレブンの歴史を見ても、ディズニーで楽しみながらでもわかる。
企業は今は、舌も出したくないという。
今、出来ることをやらない、と宣言しているのと同じだ。
そんな企業に未来はない。
未来ばかり語り、今、本当に必要なことをしない。考えない。
そんなタレントプロデュースはうまくいかない。
サラリーマン社長がサラリーマンを殺し、
クリエイターのプロデュースがクリエイターを殺す。
必要なものが欠けているので、死に物狂いでそれらを探したほうがいい。
それほど時間は残されていないはずだから。
ご相談はお早めに。
えいすけ
hiiragiproject@gmail.com
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